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内村鑑三(1861〜1930)の書いた『余は如何にして基督教徒になりし乎』(1895年刊行)は、欧米各国語に訳され、世界中で読まれている本である。この中で内村は、22歳のころ(1882年)にスウエ一デンボルグの書いた『天界の秘義』を読んだことがあると述べている。さらに3年後、アメリカに渡った内村はスウェーデンボルグ派の著者が書いた本を2冊読み、スウェーデンボルグにかなりの興味を示している。そのうちの1冊は、太田稲造(新渡戸稲造)に勧められて読んだものである。 その感想を手紙で次のように書き送っている。
当時、スウェーデンボルグといえば、極度の神秘主義者で、その思想は特異な啓示宗教だとして受けとめられていた。また、スウェーデンボルグを精神異常者だと言う有名な生理学者もいた。内村もその噂を聞いて知っていた。しかし、実際にスウェーデンボルグの著述を読んだ内村は、「このすばらしい人から与えられた思想的影響はつねに健全なものだった」(『余は如何にして基督教徒になりし乎』より)と、賞賛している。 文責 山本康彦 |